
- BtoB TOP
- BtoB ECノウハウ記事
- クローズドサイトとは?オープンサイトとの違いを解説
クローズドサイトとは?オープンサイトとの違いを解説
クローズドサイト(クローズドEC)とオープンサイトの違いを比較表で解説。メリット・デメリットや導入事例、BtoB ECサイト選びのポイントも紹介します。
サクッと理解!本記事の要点まとめ
クローズドサイトの構築費用や期間はどのくらいかかりますか?
要件によりますが、BtoB ECシステムの場合はおおよそ3ヶ月・1000万円〜が目安です。詳細はご相談ください。
クローズドサイトはどんな業種におすすめですか?
卸売業、メーカー、代理店販売、会員制サービスなど、限定顧客との取引が多い業種に適しています。
クローズドサイトはSEOに不利になりますか?
会員限定ページは検索エンジンにインデックスされにくいため、新規顧客獲得を目的とした集客ページとしては不向きです。新規流入も狙う場合は、一部ページを公開する半クローズドサイトを組み合わせる方法が有効です。
クローズドサイトとオープンサイト、BtoB ECサイトを比較する際はどちらを選べばいいですか?
既存の取引先が多く価格を非公開にしたい場合はクローズドサイト、新規顧客の開拓を重視する場合はオープンサイトが適しています。両方の目的がある場合は、一部情報のみ公開する半クローズドサイトも選択肢になります。
ECサイトの公開方式には「オープンサイト」「クローズドサイト」「半クローズドサイト(セミクローズドサイト)」の3種類があります。
本記事では、BtoBビジネスで注目される「クローズドサイト(クローズドECとも呼ばれます)」にフォーカスし、クローズドサイトの特徴・オープンサイトとの違い・メリットデメリット・導入事例・BtoBでの活用法をわかりやすく解説します。
「クローズドサイトとは何か?」や「自社ECで導入するべきか?」、また「BtoB ECサイトを比較検討する際にどちらを選ぶべきか?」を検討中の方はぜひ参考にしてください。
クローズドサイトとは?半クローズドサイト(セミクローズドサイト)との違い
クローズドサイトと半クローズドサイトは公開範囲を絞りながら展開するECサイトの公開方式で、主に会員制ECサイトで用いられることが多いです。ここではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
クローズドサイト
クローズドサイトとは、会員登録したユーザーや特定の取引先のみがアクセスできる非公開型ECサイトのことで、「クローズドEC」とも呼ばれます。商品情報や価格、発注フォームなどの詳細は、ID・パスワードで認証されたユーザーだけが閲覧可能となっています。
一般ユーザーや競合他社には非公開となるため、BtoB取引や卸売、社内販売、学校用品販売など「特定の顧客向けのECサイト」として多く活用されています。
会員登録するまでサイトの中を見ることができないので、ユーザーは取扱商品やその販売価格といった詳細などに関してはログイン後に初めて見ることができます。
そのため、既存顧客に利用してもらうBtoB ECサイトをはじめ、社内販売や職域販売、学校用品の販売といったような特定の顧客に商品を販売するECサイトにマッチした方式です。
半クローズドサイト
サイト自体はオープンになっているため誰もが閲覧することができるものの、非会員が閲覧できる内容を一部分のみに限定している方式が半クローズドサイトです。セミクローズドサイトとも呼ばれるこの方式は、商品の販売価格や納期といった詳細情報の閲覧や購入時には会員登録が必須になります。
BtoB ECにおいては既存会員である企業に対してはサイト上で買い物をしてもらうだけではなく、まだ取引がない企業にはまずカタログのようにサイトを閲覧してもらい、そこから新規取引の受付をECサイト上で行って購買に繋げるといったように新規顧客の開拓にも活かすことができます。
クローズドサイトのメリット・デメリット|BtoBで選ばれる理由

メリット
・顧客ごとに価格や商品情報を柔軟にコントロールできる
クローズドサイトは会員登録が済んでいる顧客しか利用できないため、特定の顧客(企業)とだけ取引を行うことができます。また会員登録時は、申し込みフォームに必要な情報を記載してもらい事前審査を行う形を採ることもできるので、事業者側にとって信頼できる企業のみといったように取引先を絞ることができます。
・取引先ごとに条件やキャンペーンの出し分けが可能
クローズドサイトでは顧客に合わせて商品の価格を設定したり、販売できる商品を限定したりすることができます。価格の設定に関しては商品価格を顧客に合わせて変えるやり方もできれば、顧客ごとに掛け率を設定する方法も可能です。
・受注・請求などBtoB業務の効率化・自動化が実現できる
従来、電話やFAXなどアナログな方法で対応していた複雑な受注業務を、全てシステム上で完結させられます。業務を自動化することで、業務負荷ならびにミスを減らして業務の効率化に繋げていくことができます。
・競合他社に販売情報や価格を知られない
既存会員のみアクセスできるという点で、クローズドサイトを用いることで情報の公開先を限定することが可能です。そのため、販売価格や納期といった商品詳細をはじめ、競合他社などに知られたくない情報を見られるリスクがありません。
・顧客に合わせたマーケティングができる
クローズドサイトは会員制のため、登録している全会員の情報を保有することができます。その情報を基にクーポンの発行やキャンペーンの実施できるので、顧客属性にマッチしたマーケティングを行うことが可能です。
デメリット
・非会員はサイト内容を見られないため、新規顧客獲得には不向き
クローズドサイトは非公開のため、会員以外はサイトの中を見ることができません。ですので、新規開拓にマッチしておらず、新規の顧客をサイト上から獲得することはほぼ無理と言っても良いでしょう。
・サイト構築や会員管理のシステムが複雑になりやすい
クローズドサイトはサイト上で必要な条件や手順、ルールなどを設定する必要があります。そのため、この後紹介するオープンサイトと比較するとハードルが高く、構築が難しいです。
オープンサイトとクローズドサイトの違いを徹底比較
制限をかけながらサイトを運営するクローズドサイトと反対に、契約の有無や会員登録の状態に関係なく誰もが自由にアクセスできるサイトがオープンサイトです。皆さんが日常生活で使っている一般消費者を対象にしたBtoC ECサイトのほとんどが、この方式を利用しています。BtoBにおいては、アスクルやモノタロウなどがオープンサイトにあたります。
オープンサイトにおける商品購入の流れは事業者の方針によってまちまちですが、基本的には初回購入時に入力した個人情報をそのまま会員情報として登録したり、中には“ゲスト購入”という形で会員登録なしで簡単に商品購入ができるサイトもあります。このようにオープンサイトはクローズドサイトとは大きく異なり、取引先を制限することなく商品を販売することができるので、多くの顧客に対して広く商品を販売したいという事業者にマッチしている方式です。
また、BtoBにおけるクローズドサイトとの違いの一つが決済方法です。クローズドサイトでは既存顧客が会員登録をする場合は、事業者側で個社ごとに与信を管理しながら請求書払いなどのまとめた後払いが多くなります。一方でオープンサイトでは、与信管理をしている顧客ではないため前払いやカード払い、都度払いといったような決済も利用できるという点が異なっています。
BtoB ECサイトを比較検討する際の軸として、下記の表も参考にしてください。
| 比較軸 | オープンサイト | 半クローズドサイト | クローズドサイト(クローズドEC) |
| 閲覧・購入 | 誰でも可能 | 一部情報のみ公開、購入等は会員登録が必要 | 会員登録・ログインしたユーザーのみ |
| 価格・商品情報の公開 | 公開 | 一部非公開 | 非公開(競合他社に知られにくい) |
| 決済方法 | 前払い・カード払い・都度払いが中心 | 混在 | 与信管理に基づく請求書後払いが中心 |
| 新規顧客の開拓力 | 高い | 中程度 | 低い(既存顧客向け) |
| 構築の難易度・コスト | 比較的低い | 中程度 | 会員管理・認証機能が必要でやや高め |
| 向いている企業 | 新規開拓を重視する企業 | 新規開拓と既存顧客対応を両立したい企業 | 既存の取引先が多く、価格を非公開にしたい卸売業・メーカー |

BtoB ECにおけるクローズドサイト活用事例と導入が効果的なケース

・顧客ごとに違った条件がある場合
ここで言う条件とは、顧客ごとの掛け率や販売価格、販売する商品の種類などを指します。もし、こうした条件が顧客ごとに異なるのであれば、既存の条件を踏襲してサイト運営ができるクローズドサイトの特性が活きてきます。
・既存取引先が多い場合
既存取引先が多ければ、取引先ごとに関係性の違いが出やすくなります。その場合、顧客とのコミュニケーションは限定的に行うのがベターです。クローズドサイトでは顧客情報を網羅的に取り扱うことで出す情報を変えられるため、顧客と事業者の関係性に合わせて最適な情報提供の実現が可能です。
・情報の公開範囲を限定したい場合
前述の通り、クローズドサイトは既存会員のみアクセスできるため、情報の公開先を限定できます。卸売事業者のようにもし、競合や一般ユーザーなど商品情報や販促情報など公開したくない情報がある場合はクローズドサイトを活用するのが良いかと思います。

・業務効率化を行いたい場合
繰り返しになりますが、ECサイトを導入して受注業務を全てシステム上で完結できるようにすることで、従来の複雑かつアナログな業務の効率化に繋がります。こうしたことから、受注業務の効率化を目的に、クローズドサイトを構築するという事業者も多くいます。
\ クローズドサイトを活用して業務効率化を実現した事例はこちら /
詳しくはこちら
クローズドサイトがマッチしないケースは?
・既存の顧客ならびに取引量が少ない場合
既存で取引している顧客や、取扱商品、そして日頃受ける注文の数が少ない場合は、わざわざクローズドサイトで構築をして情報公開を限定する必要はないでしょう。その場合は、まずサイトの認知を高めていったり、新規の顧客を獲得したりすることが必要になるので、そこに注力できるサイト作りを意識してみてください。
・新規顧客を開拓したい場合
新規顧客の開拓をする場合には、サイトを知ってもらい利用してもらうことが一番重要です。そのためにはクローズドサイトではなく、スモールB型と呼ばれるオープンサイトを構築することがベストです。スモールB型のECサイトは売上拡大や新規顧客をアプローチすることを目的に構築されることが多く、構造としてもBtoCのECサイトと似ていることもあるのでシンプルに作れるというストロングポイントを持っています。
\ スモールB型のECサイトで新規顧客の獲得に成功した事例はこちら /
詳しくはこちら
ecbeing BtoBで構築したクローズドサイトの事例と効果
業界No.1のECサイト構築実績を持つECサイト構築プラットフォーム ecbeing BtoBは、企業間取引で発生する業務に対応できる標準機能を多数持ち合わせています。この標準機能を用いて、オープンサイトだけではなくクローズドサイトに至るまで、事業者が抱える課題や実現したいことに対して最適なBtoB ECサイトを構築できる仕組みです。
今回は、ecbeing BtoB用いて構築したクローズドサイトの事例を紹介します。
【富士電機機器制御株式会社様】
「コンシェルジュ」をコンセプトに、10万点に及ぶ自社製品を選定してもらうためのツールとしてecbeing BtoBを用いたクローズドサイトを構築。他社の製品型番を入力すると自社の相当製品を表示するといった他社と差別化する機能を加えたことで、顧客からは「使いやすい」と好評のページになりました。また、自社営業担当の業務もこれまで問い合わせる必要があった内容をサイト内で簡単に調べられるようになり効率化に繋がっています。
【株式会社リガク様】
既存顧客である海外の代理店に向けたクローズドサイトを構築。ECサイトをオープンしたことで見積発行の自動化や顧客側が注文後の状況を見られるようになり、それまで月間500件ほどあったメール問い合わせを3分の1から5分の1まで減らすことに繋がりました。
SAP連携でクローズドBtoB ECを構築し受注業務を自動化【アルパインマーケティング株式会社様】
自動車電装品の企画・マーケティング・販売を手がけるアルパインマーケティング株式会社様は、電話・FAXが中心だったアナログな受注業務を刷新するため、既存の取引先向けにクローズド型のBtoB ECサイトを新規構築しました。基幹システムのSAPと連携させることで受注から出荷指示までの一連の業務を自動化し、稼働からわずか2ヶ月で受注のEC切り替え率99%を達成しています。価格や取引条件を外部に出さずに済むクローズドサイトの特性を活かした事例です。
この取り組みにより、受注業務にかかる工数は1日あたり66時間から32時間へと約5割削減。空いたリソースを新規事業へ振り向けられる体制を整えつつ、想定より抑えたコストでの導入も実現しました。

全国に分散していた部品受発注をクローズドBtoB ECで本社に集約【ヤンマーエネルギーシステム株式会社様】
空調・発電システムなどの開発・製造・販売を行うヤンマーエネルギーシステム株式会社様は、全国の支社・支店に分散していた部品の受発注業務を本社に集約するため、既存顧客専用のクローズド型BtoB ECサイトを構築しました。電話・FAX・メールなど複数の手段に分かれていた問い合わせ窓口を一本化し、ecbeingを"ハブ"として複数の基幹システムと連携。数百万点にのぼる部品を扱うため、既存のパーツカタログサイトとECカートを連携させる工夫で、商品マスタ整備の負担を抑えながら自動化を実現しています。
手作業による受発注対応の負担が軽減されたことで営業担当者がコア業務に集中できるようになったほか、レスポンス速度の改善によって顧客満足度の向上にもつながっています。

拠点別計上や寸法指定など独自の商慣習をクローズドサイトでシステム化【ニチアス株式会社様】
産業素材・製品メーカーであるニチアス株式会社様は、FAXやメールが中心だったアナログな受発注業務を改善するため、既存取引先向けのクローズド型BtoB ECサイトを構築しました。全社的なDX方針のもと専門チームを発足し、社内アンケートで課題を洗い出した上で、拠点別計上や寸法指定といった同社独自の商慣習にも対応できる仕組みをシステム化しています。
この結果、受発注業務にかかる時間を7〜8割削減。営業担当者を定型業務から解放し、新規顧客の開拓に注力できる体制を実現したほか、取引先の業務フローに合わせた発注方法を提供できるようになったことで利便性も向上しています。

ecbeing BtoBで構築したオープンサイトの事例
一方で、既存顧客への対応だけではなく新規顧客の開拓も重視したい場合は、オープンサイトでBtoB ECサイトを構築するという選択肢もあります。ここでは、ecbeing BtoBを用いてオープンサイトを構築・運用している企業様の事例を3つご紹介します。
オープン型BtoB ECとCDP・CRMの連携でEC経由売上が前年比3倍に【サンテレホン株式会社様】
情報通信機器・部材の専門商社であるサンテレホン株式会社様は、新規顧客の獲得と新たな売上創出を目的に、オープン型のBtoB ECサイト「GOYOU(ゴヨー)」を構築しました。誰でもアクセスできるオープンサイトの特性を活かし、対面営業だけでは接点を持てなかった顧客層の開拓に成功。その後、データ活用ツール「Sechstant(セクスタント)」を導入し、CDP・CRMを軸に営業とマーケティングが連携する体制を整えています。
この取り組みにより、EC経由の売上は前年比で約3倍に伸長。メルマガのクリック率も従来の3倍以上に向上するなど、データを活用した継続的な成果につながっています。

クローズド型で構築後、新規顧客獲得のためオープン型へ切り替え【株式会社日本電商様】
電設資材・設備機器を取り扱う総合商社である株式会社日本電商様は、電話などアナログな業務プロセスの改善を目的に、まずクローズド型のBtoB ECサイト「防災機器.com」を構築しました。構築から1年以内に既存顧客の8割弱のアカウント開設に成功したことを受け、次の戦略として新規顧客の獲得を目指しオープン型への切り替えを実施。営業現場の理解を得ながら段階的にDX化を進めた点が特徴です。
クローズドサイトでまず既存顧客対応の効率化を固め、その後オープンサイトへ移行して新規顧客獲得に踏み出すという、両方式の使い分け方が参考になる事例です。

業界特有の商習慣をオープン型BtoB ECでシステム化【株式会社SDS様】
電線・ケーブル類を取り扱う専門商社である株式会社SDS様は、電話・FAXが中心だったアナログな商習慣を見直すため、オープン型(半クローズド型)のBtoB ECサイト「蛙屋」を構築しました。単位制御や幹線番号、工事現場案件名といった業界独特の管理項目をシステム化し、新規顧客もECサイト上で注文を受け付けられる体制を整えています。
現場の営業メンバーの意見を経営側が吸い上げながら仕様を固めたことで、業界特有の商習慣を残しつつアナログ業務のDX化を実現した事例です。


まとめ
BtoB ECサイトの公開方式には自由にアクセスできるオープンサイト、公開範囲などを制限しながら展開する半クローズドサイト・クローズドサイトと大きく3種類があります。これらの方式にはそれぞれ特色があり、主にオープンサイトは売上拡大を目的に、半クローズドサイトやクローズドサイトは業務効率化をしたい、顧客に合わせて情報公開やマーケティングを行いたいといった目的で採用されることが多いです。
また、まずはクローズドサイトで既存顧客対応の効率化を進め、その後の事業展開に合わせてオープンサイトへ切り替えるといった柔軟な運用も可能です。
これからBtoB ECサイトの新規構築やリニューアルを検討される方は、目的をはっきりとさせてどの形式で、どんなサイトにしていくのかをこの記事を参考にしながら検討を進めてみてください。

























